こちらでは「コピ・ルアク」についてご紹介します。
「コピ・ルアク」は、ジャコウネコという動物の糞からとれるコーヒー豆。
「ジャコウネココーヒー」と呼ばれることもあります。
”糞” というと、なんだか汚いのでは…と思ってしまうかもしれません。
”ウンコーヒー” などという俗称もあるようですが、実際にはジャコウネコが食べても消化しきれなかったコーヒー豆を糞から取り出し、きちんと洗浄・乾燥・焙煎をおこなった上で販売されており、決して汚くはありません。
ジャコウネコの腸内で発酵させることにより、コーヒーに独特な香りや風味が加わります。
また、カフェインが通常のコーヒーに比べて約半分になることが分かっています。
その希少価値の高さから世界で最も高いコーヒーとして知られ、”幻のコーヒー” とも呼ばれています。
カルディさんでも売られていないようで、かなり貴重なコーヒーなのですね。
ここでは、コピ・ルアクの産地・由来(意味)・特徴(味や臭い)などについてご紹介します。
コピ・ルアク「由来」(意味)
”コピ” は、インドネシア語で「コーヒー」の意味。
”ルアク” は、「マレージャコウネコ」の現地名で、それが名前の由来のようです。
コピ・ルアク「産地」
コピ・ルアクの主な産地は…
世界4位のコーヒー大国でもある、インドネシアのスマトラ島・ジャワ島・スラウェシ島・バリ島など。
コピ・ルアクはインドネシア産というのが一般的な認識のようですが、他にもフィリピン・ベトナム・南インドなどでも同じようなコーヒーが作られています。
フィリピン産のものは「アラミド・コーヒー」と呼ばれるそうです。
インドネシアはコーヒー栽培において長い歴史を誇る、世界的なコーヒー生産国。
スマトラ島の「マンデリン」、スラウェシ島の「トラジャ」、ジャワ島の「ジャワコーヒー」などが有名ですよね。
ちなみにインドネシアのコーヒー豆は約90%がロブスタ種で、約10%がアラビカ種。
元々はアラビカ種が主流だったようですが、1908年にアラビカ種が「コーヒーさび病」(コーヒーを2~3年で枯らす病気)に襲われたことにより農園が大打撃を受け、病気に強いロブスタ種が主流になっていったそうです。
世界のコーヒー産地を大きく分類すると、
「中南米」 … キューバ、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア(エメラルドマウンテン)、ジャマイカ(ブルーマウンテン)、ハワイ(コナコーヒー)、ブラジルなど
「アジア」 … インド、インドネシア(コピ・ルアク、ジャワコーヒー、トラジャ、マンデリン)、ベトナムなど
「アフリカ」… エチオピア(モカ)、ケニア、タンザニア(エーデルワイス、キリマンジャロ)など
などのような産地に分類されます。
コピ・ルアクは、アジア系になります。
コピ・ルアク「高い理由」
コピ・ルアクは、世界で最も高いコーヒー豆として知られています。
お店によって価格は違いますが、大体100gで5000円前後が相場のようです。
コピ・ルアクが高い理由は…
やはりその希少価値が大きいようで、ジャコウネコ1匹から1日で3g程度しか取れないそうです。
それが、”幻のコーヒー” と呼ばれる理由でもあるのですね。
コピ・ルアク「飲める店」
コピ・ルアクの飲める店を検索してみたところ、
『シマダカフェ神楽坂』
[住所] 〒162-0825 東京都新宿区神楽坂3-6
[電話番号] 03-6265-3924
『但馬屋珈琲店 本店』
[住所] 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-2-6
[電話番号] 03-3342-0881
『ザ・リッツ・カールトン東京』
[住所] 〒107-6245 東京都港区赤坂9-7-1
[電話番号] 03-3423-8000
『喫茶クレオパトラ』
[住所] 〒030-0801 青森県青森市新町2-8-4
[電話番号] 017-722-7778
などが、コピ・ルアクが飲める店のようです。
コピ・ルアク「最高の人生の見つけ方」(映画)
コピ・ルアクは、『最高の人生の見つけ方』という映画にも登場しているそうです。
ジャック・ニコルソンさんが演じているエドワードが飲んでいるコーヒーが、コピ・ルアクなんだとか。
コピ・ルアク「特徴」(味や臭い)
コピ・ルアクはあまり苦みが強くなく、甘みのあるまろやかな味わいが特徴です。
ジャコウネコの腸内で発酵されることにより、コーヒー豆本来の苦味が弱くなり、甘さが加わると言われています。
他にも、カフェインが約半分になるなどの効果もあるそうです。
香りは、チョコレートのような甘い臭いが特徴です。
ジャコウネコの糞からとれるということから、臭いが気になるのでは…
と思う方もいるようですが、きちんと洗浄・乾燥・焙煎された上で販売されているのでそんなことは全くなく、甘くて良い香りのするコーヒーです。
コピ・ルアク「おすすめの飲み方」(淹れ方)
コピ・ルアクのおすすめの飲み方(淹れ方)としては、本場のインドネシア式。
(1) コピル・アクを10g程度、ミルでできるだけ細かく挽く
(2) 挽いたコピル・アクの粉をカップに入れ、お湯を注ぐ
(3) コピル・アクの粉が沈殿するまで待ち、完成(上澄みの部分だけを飲む)
日本ではコーヒーはフィルターを使った飲み方(淹れ方)が一般的ですが、インドネシアではコーヒー粉を直接カップに入れて、お湯を注いで飲むそうですよ。