こちらでは「キリマンジャロコーヒー」についてご紹介します。
「キリマンジャロコーヒー」は、アフリカのタンザニアにあるキリマンジャロ山で栽培されているコーヒー。
カルディさんなどでも販売されているコーヒーなので、名前を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
「キリマンジャロコーヒー」は、「ブルーマウンテン」「コナコーヒー(ハワイコナ)」と共に世界三大珈琲と呼ばれています。
ここでは、キリマンジャロコーヒーの産地・由来(意味)・歴史・特徴(味や香り)などについてご紹介します。
キリマンジャロコーヒー「産地」
キリマンジャロコーヒーの産地は…
アフリカ・タンザニア北東部にあるキリマンジャロ山。
キリマンジャロ山はアフリカ最高峰(標高 5895m)を誇る山で、「キリマンジャロコーヒー」はその中腹、標高1500~2500mのあたりで栽培されているコーヒーです。
タンザニアはコーヒー産地として有名なエチオピア(モカ)やケニアなどと近く、年間1200mm以上の降水量やキリマンジャロ山の火山活動による火山灰、標高の高さからくる寒暖差などにより、コーヒー栽培に適した地域とされています。
国民の85%以上が農業に関わっているとされるタンザニアですが、コーヒーはその中でも主要な輸出品のひとつとなっています。
世界のコーヒー産地を大きく分類すると、
「中南米」 … キューバ、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア(エメラルドマウンテン)、ジャマイカ(ブルーマウンテン)、ハワイ(コナコーヒー)、ブラジルなど
「アジア」 … インド、インドネシア(コピ・ルアク、ジャワコーヒー、トラジャ、マンデリン)、ベトナムなど
「アフリカ」… エチオピア(モカ)、ケニア、タンザニア(エーデルワイス、キリマンジャロ)など
などのような産地に分類されます。
キリマンジャロコーヒーは、アフリカ系になります。
キリマンジャロコーヒー「由来」(意味)
キリマンジャロコーヒーの名前の由来は、産地であるキリマンジャロ山。
”キリマンジャロ” は、スワヒリ語で「輝く山」という意味なのだとか。
キリマンジャロコーヒー「歴史」
タンザニアでコーヒー栽培が本格的に始まったのは、20世紀初頭からとされています。
当時に東アフリカを統治していたドイツによってアラビカ種のコーヒーが持ち込まれ、その後イギリスの統治になって以降もコーヒー栽培が続けられてきました。
タンザニアでコーヒー栽培が始まった当初は雨の多さでうまくいかなかったそうですが、高地では徐々に栽培が成功するようになりました、
その中でもアフリカ最高峰であるキリマンジャロ山での栽培が盛んになり、多くのコーヒー農園も誕生し、キリマンジャロコーヒーの知名度も上がっていったそうです。
キリマンジャロコーヒー「なぜ高い?」
キリマンジャロコーヒーは、なぜ高い?かというと…
世界三大珈琲と呼ばれるほどの希少性や、高い標高での栽培によりコーヒー豆の密度が高く高品質であることなどが理由のようです。
キリマンジャロコーヒー「ヘミングウェイ」(映画)
キリマンジャロコーヒーが日本で有名になった理由は、1952年にアメリカで公開され、その後に日本でもヒットしたヘミングウェイ原作の映画『キリマンジャロの雪』だと言われています。
キリマンジャロコーヒー「グレード」(格付け)
キリマンジャロ(タンザニア)のコーヒー豆のグレードは、コーヒー豆の大きさ(スクリーンサイズ)と欠点豆の量や色合いによって10段階に格付けされています。
最高品質のコーヒー豆はAAとなり、そこからA~TEXのグレードに格付けされます。
キリマンジャロコーヒー「特徴」(味や香り)
キリマンジャロコーヒーの主流の精製方法は、水洗式(ウォッシュドプロセス)。
味の特徴は、強めの酸味と深めのコクとなっています。
柑橘系のフルーティーで甘い香りも特徴です。
キリマンジャロコーヒー「おすすめの飲み方」(淹れ方)
キリマンジャロコーヒーの特徴である強めの酸味と深めのコクを味わえる、ブラック(砂糖やミルクを加えない)の状態で飲むのがおすすめの飲み方です。
淹れ方は、通常よりもやや低温の方がキリマンジャロコーヒーのおいしさが引き立ちます。
また、キリマンジャロコーヒーは苦味が少ないので、コーヒーゼリーにもおすすめです。