こちらでは、マンデリンコーヒーについてご紹介します。
「マンデリン」は、インドネシアで栽培されているコーヒー。
カルディさんでも人気のコーヒーなので、名前を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
ここでは、マンデリンコーヒーの産地・特徴・語源などについてご紹介します。
マンデリンコーヒー「産地」
マンデリンコーヒーの産地は…
世界4位のコーヒー大国でもある、インドネシアに属するスマトラ島。
「マンデリン」はインドネシアの、アラビカ種のコーヒー豆の銘柄です。
インドネシアは17世紀末からコーヒーの栽培が始まったとされ、コーヒー栽培において長い歴史を誇っている世界的なコーヒー生産国。
インドネシアではスマトラ島(マンデリン)以外にも、スラウェシ島(トラジャ)やジャワ島(ジャワ)などのコーヒーが有名ですが、それらの中でも、マンデリンは全体の数%というかなり希少なコーヒー豆で、スマトラ島の中でも生産されているエリアは限られているのだとか。
ちなみにインドネシアでは約90%はロブスタ種、約10%がアラビカ種で、マンデリンはそのアラビカ種の中でも数%しかない非常に希少なコーヒー豆。
元々はアラビカ種が主流だったようですが、1908年にアラビカ種が「コーヒーさび病」(コーヒーを2~3年で枯らす病気)に襲われたことにより農園が大打撃を受け、病気に強いロブスタ種が主流になっていったそうです。
ロブスタ種が主流になっていく流れの中でも病気に耐えて生き残ったアラビカ種が、現在のマンデリンのルーツとなっているのだとか。
マンデリンの産地であるスマトラ島は熱帯アジア地域で、標高が高く、インドネシアの火山灰が含まれた土に恵まれています。
現地の農家さんのほとんどが有機栽培でコーヒー豆を育てていることなど、品質管理面でも評価が高いなどの特徴があるそうです。
世界のコーヒー産地を大きく分類すると、
「中南米」 … キューバ、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア(エメラルドマウンテン)、ジャマイカ(ブルーマウンテン)、ハワイ(コナコーヒー)、ブラジルなど
「アジア」 … インド、インドネシア(コピ・ルアク、ジャワコーヒー、トラジャ、マンデリン)、ベトナムなど
「アフリカ」… エチオピア(モカ)、ケニア、タンザニア(エーデルワイス、キリマンジャロ)など
などのような産地に分類されます。
マンデリンコーヒーは、アジア系になります。
マンデリンコーヒー「語源」
マンデリンコーヒーの語源はいろいろな説がありますが…
17世紀末にオランダ人がスマトラ島にやってきた時に、アンコラという場所にコーヒーを植え、アンコラの現地住民の「マンデリン族」が主導してコーヒーを育てたことから、マンデリンコーヒーと呼ばれるようになったという説が有力のようです。
また、この時にオランダ人が持ち込んだコーヒーは、アラビカ種とされています。
マンデリンコーヒー「グレード」(格付け)
マンデリンコーヒーのグレード(格付け)は、
「300g中にどれだけの欠点豆が入っているか?」
によって決まります。
最高級のマンデリンコーヒーはG1(グレードワン)で、300g中に欠点豆が0~3個しかありません。
G2~G5までグレード(格付け)がありますが、欠点豆が多くなるほど低くなります。
さらに、「スーパーグレード」というグレード(格付け)もあり、スマトラ島北部のアチェ地区・タケンゴン地区で標高1400~1900mの高原地帯で栽培されたマンデリンコーヒーにだけ与えられているグレード(格付け)になっています。
マンデリンコーヒー「特徴」
マンデリンコーヒーは苦みとコクが強く、酸味は少なめで、シナモンハーブのような香りが特徴。
一般のカフェやメーカーからも、マンデリンコーヒーは苦みが強いコーヒーと紹介されることが多いようです。
日本人にもなじみやすい舌触りのため、日本人にもファンの多いコーヒーですね。
また、マンデリンコーヒーは深煎りしても独特の味や香りがきちんと残ることも特徴。
そのためコーヒーのメーカーからも、マンデリンコーヒーは深煎りで飲むことを勧められていることが多いです。
マンデリンコーヒー「おすすめの飲み方」
マンデリンコーヒーの特徴である苦みやコクを引き出せる、シティーローストまたはフルシティーローストなどの深煎りでの焙煎で、ブラック(砂糖やミルクを加えない)で飲むのがおすすめの飲み方です。
また、マンデリンコーヒーはミルクとの相性も非常に良いので、カフェオレやカフェラテなどの飲み方もおすすめです。