こちらでは、クリスタルマウンテンコーヒーについてご紹介します。
「クリスタルマウンテン」は、キューバにあるエスカンブライ山脈で栽培されているコーヒー。
すべて手摘みで収穫される、キューバ産コーヒーの中でも最高等級のコーヒーです。
ここでは、クリスタルマウンテンコーヒーの名前の由来(意味)・産地・歴史・特徴・グレード(格付け)などについてご紹介します。
クリスタルマウンテンコーヒー「名前の由来」(意味)
「クリスタルマウンテン」の名前は、産地であるエスカンブライ山脈が水晶の産地としても有名なことに由来しています。
クリスタルマウンテンという名前の山があるわけではありません。
クリスタルマウンテンコーヒー「産地」
ブルーマウンテンコーヒーの産地は…
キューバのエスカンブライ山脈。
キューバでは国全体がコーヒーの産地となっていますが、エスカンブライ山脈は標高1000m前後で、日中の寒暖差が大きく、降水量も多いため、コーヒーの栽培に適しています。
エスカンブライ山脈で収穫されたコーヒー豆が全てクリスタルマウンテンというわけではなく、グレードの高い豆だけがクリスタルマウンテンとして認められており、高級豆のひとつでもあります。
世界のコーヒー産地を大きく分類すると、
「中南米」 … キューバ(クリスタルマウンテン、シエラマエストラ)、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア(エメラルドマウンテン)、ジャマイカ(ブルーマウンテン)、パナマ(ゲイシャ)、ハワイ(コナコーヒー)、ブラジルなど
「アジア」 … インド、インドネシア(コピ・ルアク、ジャワコーヒー、トラジャ、マンデリン)、ベトナムなど
「アフリカ」… イエメン(モカマタリ)、エチオピア(モカシダモ)、ケニア、タンザニア(エーデルワイス、キリマンジャロ)など
などのような産地に分類されます。
クリスタルマウンテンは、中南米系のコーヒーになります。
クリスタルマウンテンコーヒー「歴史」
キューバは、中央アメリカ・カリブ海にある島国。
キューバでのコーヒー生産の歴史は、1748年にドン・ホセ・ヘラルドがハイチのコーヒー園から豆を持ち込み、首都のハバナ近郊に植えたのが始まりとされています。
スペインからの移民によってコーヒー生産が広がっていき、フランス移民によってヨーロッパに紹介されたそうです。
その後、コーヒー生産はキューバの国全体へと広がり、現在ではキューバの代表的な輸出品のひとつとなっています。
キューバのクリスタルマウンテンコーヒーには、長い歴史があるのですね。
クリスタルマウンテンコーヒー「グレード」(格付け)
クリスタルマウンテンコーヒーの産地であるキューバでのグレード(格付け)は、スクリーンサイズ(粒の大きさ)と300g中の欠点数により、
「クリスタルマウンテン」 (スクリーンサイズ) 18/19以上 (欠点豆) 4粒以下
「ETL」 (スクリーンサイズ) 18以上 (欠点豆) 12粒以下
「TL」 (スクリーンサイズ) 17以上 (欠点豆) 19粒以下
「AL」 (スクリーンサイズ) 16以上 (欠点豆) 22粒以下
の4段階に格付けされており、クリスタルマウンテンは最上級グレードになります。
クリスタルマウンテンコーヒー「ブルーマウンテン/エメラルドマウンテンとの違い」
”マウンテン” と名前のつくコーヒーでは「ブルーマウンテン」や「エメラルドマウンテン」があり、香りや味の特徴は似ているところもありますが、違いもあります。
産地もそれぞれ違い、
「クリスタルマウンテン」… キューバ
「ブルーマウンテン」 … ジャマイカ
「エメラルドマウンテン」 … コロンビア
となっています。
クリスタルマウンテンコーヒー「特徴」
クリスタルマウンテンは苦み・酸味・コクのバランスが取れた上品な味わい。
後味に甘味が残ることも特徴です。
ナッツ系の甘く芳醇な香りも、クリスタルマウンテンの特徴です。
クリスタルマウンテンコーヒー「おすすめの飲み方」
クリスタルマウンテンの特徴でもある、苦み・酸味・コクのバランスを楽しめるミディアムローストの焙煎度がおすすめです。
ブラック(砂糖やミルクを加えない)の状態でも飲みやすく、クリスタルマウンテンの自然なおいしさを感じられる飲み方だと思います。