[社長ブログ] Vol.4『日本のコーヒーの歴史や文化』アイスコーヒーや缶コーヒーは日本発祥?最初の輸入や喫茶店!輸入規制や全面自由化など

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こんにちは。

フレッシュネス株式会社 社長の「石井 直樹」と申します。



私は、世界や日本のコーヒー業界の片隅で50数年の経験があります。

その内、海外生活が8年。
日本に帰国してからも、海外のコーヒー会社と20年以上のお付き合いをさせていただいております。

色々な事がありましたが、過去の出来事や、コーヒーやコーヒー事業に関しての基本的な常識や知識などを少しずつ書いていこうと思っています。



このブログに書くことは私の独断と偏見で書かれたものもあり、事実とは異なっていることもあるかも知れません。
でも、コーヒーを心から愛するものの一つの意見だという事を前提に、興味を持って読んでいただければと思っています。

 

今回は「日本のコーヒーの歴史や文化」について。

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日本での最初のコーヒー輸入と喫茶店

日本で最初にコーヒーが正式輸入されたのは、『日米修好通商条約』が締結された1858年です。

 

その30年後の1888年には鄭永慶(ていえいけい)という人物により、日本で最初の喫茶店「可否茶館」が東京の上野に開店されました。

第二次世界大戦によるコーヒー輸入規制

第二次世界大戦の開戦によりコーヒーは「敵国飲料」として、日本での輸入が無くなりました。

 

日本のコーヒー輸入が本格的に再開されたのは、1950年です。

日本でのコーヒー輸入自由化

日本では、1960年に全面的にコーヒー輸入が自由化されました。

 

全面自由化後、日本を発信地としてたくさんのコーヒーの飲み方や製品が多数出現してきました。

具体的には、色々なメニューがある喫茶店の出現などが代表的です。

アイスコーヒー&缶コーヒーは日本発祥

コーヒー輸入自由化後に出現したアイスコーヒー缶コーヒーは、日本から発信された商品やメニューです。

 

あまり良く知られていませんが、インスタントコーヒーもアメリカ在住の日本人・加藤サトリ氏によって開発されたと言われています。

日本のコーヒー文化

欧米はコーヒーの大きな消費国ですが、日本にはアメリカからのコーヒー文化が移入されたと言って過言ではないと思います。

 

イタリアで開発されたエスプレッソは苦味の強さから大量に砂糖を入れてデミタスカップでの飲み方がポピュラーですが、イタリアからフランスを中心にヨーロッパ全土に拡がり、中南米にも広まっていきました。

 

一方、アメリカでは健康の問題から砂糖を入れないブラックで飲む方法、いわゆる「アメリカンコーヒー」が一般的になっていました。

日本は今では、砂糖を入れずにブラックで飲む方が消費の約70%です。

 

一方、飲み物に大量の砂糖を入れる中国ではヨーロッパのコーヒー文化が移入され、エスプレッソ方式の抽出方法で大量の砂糖を入れた飲み方がポピュラーになりました。

現在では健康志向の問題から、ブラックでの飲み方が若い人たちを中心に広まっています。

 

日本は、アメリカからの文化が入った事からブラックでの飲み方が一般的になっているので、苦いエスプレッソの消費量は増えていません。

現在の日本でのセルフのコーヒーショップチェーン店はエスプレッソで抽出するのがスタンダードですが、やはりブラックで飲まれる顧客が多いため、通常のコーヒーよりもカフェラテ・カプチーノ・マキアートなどのアレンジコーヒーが売上の主体になっています。

 

イタリアなどは家庭でもエスプレッソマシンを持っているので、90%がエスプレッソ抽出です。

日本のエスプレッソ抽出の割合は、全体の5%前後だと思います。

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