[社長ブログ] Vol.5『ワンウェイバルブ』焙煎後の珈琲豆から排出されるガス抜きバルブ!酸化阻止&コーヒー袋の膨らみ・破裂防止も

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こんにちは。

フレッシュネス株式会社 社長の「石井 直樹」と申します。



私は、世界や日本のコーヒー業界の片隅で50数年の経験があります。

その内、海外生活が8年。
日本に帰国してからも、海外のコーヒー会社と20年以上のお付き合いをさせていただいております。

色々な事がありましたが、過去の出来事や、コーヒーやコーヒー事業に関しての基本的な常識や知識などを少しずつ書いていこうと思っています。



このブログに書くことは私の独断と偏見で書かれたものもあり、事実とは異なっていることもあるかも知れません。
でも、コーヒーを心から愛するものの一つの意見だという事を前提に、興味を持って読んでいただければと思っています。

 

今回は、「ワンウェイバルブ」について。

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「ワンウェイバルブ」とは?

私はコーヒーにとって、酸化が一番重要な問題だと考えています。

どんなに品質の良いコーヒーでも、時間の経った焙煎豆は既に酸化が進んでいると思って間違いありません。

 

世界的に有名な米国発のコーヒーショップチェーンでは、アメリカの工場で焙煎したコーヒー豆を世界中の店舗に運び、販売しています。

店舗内で飲むコーヒーは日本の加工会社に委託製造していますが、店内で販売している商品は全てアメリカ本社で製造したものです。

 

焙煎してから船で運び、日本で通関を通してから、店舗に並ぶまでに最低40日以上かかっています。

 

個人的にはコーヒーは豆で30日、粉で2週間、液体で30分がおいしく飲める賞味期限の限度だと思っています。

従って、アメリカから送ってくるコーヒーは既にその期間を過ぎているわけですが、世界中で品質が通用するのは全てゴリオ社製(本社:イタリア ミラノ)の「ワンウェイバルブ」というガス抜きバルブが付いているからです。

 

ワンウェイバルブは外気の侵入を防ぎ、袋の膨らみや破裂の原因となるガスや酸素を外気に放出する機能を持っています。

 

ワンウェイバルブのメーカーはゴリオ社(イタリア)以外にも『ボッシュ(ドイツ)』(日本では最も使用量の多いバルブ)、『WIPF(フランス)』などのメーカーがありますが、ゴリオ社のワンウェイバルブは世界のシェア50%以上となっており、世界的にも高い信頼を得ています。

「ワンウェイバルブ」(ゴリオ社)の仕組み

ゴリオ社 GOGLIO ワンウェイバルブ 構造
ゴリオ社製ワンウェイバルブ(ガス抜きバルブ)は、パッケージラミネートでシール可能なポリエチレンベースと、そのベース自体とをつなぐスナップオンキャップとでできています。

ベースの下側には製品と接触する食品に適した品質のフィルターがあり、細い粒子からバルブを保護しています。

ベースとキャップとの間に弾性のある膜として作用するゴムディスクが、バルブを開いたり閉じたりします。

シリコンオイルの層は、ベースにゴムのディスクをシールしています。

製品から出た内圧(F2)が、外圧(F1)、オイルの毛細管引力(F3)およびゴム弾性の強さ(F4)総計より高い時に、バルブは開いて脱気します。

開始段階
ゴリオ社 GOGLIO ワンウェイバルブ 構造 開始段階
製品が包装された直後は、パッケージの内側と外側の圧力は同じです。

↓ ↓ ↓
脱気段階
ゴリオ社 GOGLIO ワンウェイバルブ 構造 脱気段階
脱気する製品はパッケージの内側に過度の圧力が発生し、内側のフレキシブルなディスクを変形させ、閉じ込められたガスを逃がすことができます。

↓ ↓ ↓
最終段階
ゴリオ社 GOGLIO ワンウェイバルブ 構造 最終段階
脱気が終了すると、内外圧のバランスは再び戻り、ゴムディスクは最初の平らな形状に戻ります。
シリコンがシールしてパッケージ内に空気が入るのを防止します。

 

ゴリオ社のワンウェイバルブ装填機は数社が日本に輸入しているのですが、ワンウェイバルブの装填された袋を販売している会社は日本にはありません。(2025年1月現在)

 

ゴリオ社の正規代理店であるフレッシュネス株式会社では、ゴリオ社ワンウェイバルブ付袋の販売を開始する準備をしております。

正式に販売が開始できることになった際には当HPにて告知させていただきますので、ご期待ください!

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スタッフブログ社長・石井 直樹のコーヒーブログ

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