こちらでは「リオ臭」(ヨード臭)についてご紹介します。
「リオ臭」(ヨード臭)とは?
「リオ臭」は「ヨード臭」とも呼ばれる、ブラジル産のコーヒー豆に発生する薬品臭やカルキ臭のような異臭のこと。
「2,6-ジクロロフェノール(DCP)」が、リオ臭の原因菌として特定されています。
フェノール臭のような臭い、とも言われることがあります。
リオ臭(ヨード臭)「原因」
「リオ臭」の原因のひとつは、ブラジル・リオデジャネイロ近辺の土壌菌だと言われています。
リオデジャネイロ近辺の土壌はヨード臭と呼ばれる独特の臭いがあり、リオデジャネイロ近辺の農園は収穫時に地面にコーヒーチェリーを叩き落とすので、土壌に接触したコーヒーチェリーに土壌菌が付着しヨード臭が発生するとされています。
また、収穫期の雨による水分でコーヒーチェリーに細菌やカビが発生し、ヨード臭が発生することもあるのだとか。
リオデジャネイロで生産されるコーヒー豆に多いことからリオ臭と呼ばれているようですが、リオデジャネイロ以外の地域では全く発生しない、というわけではないようです。
ブラジルではリオ臭のあるコーヒー豆は「リオ(RIO)」として、欠点豆の等級(グレード)となっています。
日本では一般的には嫌われているコーヒー豆ですが、好んで飲む一部の愛好家もいるのだとか。
リオ臭(ヨード臭)「判別」
弊社受託工場の焙煎士さんによれば…
「リオ臭」(ヨード臭)は、生豆の見た目ではまず判別はできない。
焙煎した時点でもほぼ判別はできず、焙煎後に豆挽きをした際にはわずかに香ることもあるが、かなり意識しないと判別は難しい。
お湯を注いで抽出した時に、はじめて判別できることが多い。
…とのことです。